THV事業部
大動脈弁狭窄症に対する新治療(TAVI ; Transcatheter Aortic Valve Implantation)に使用する製品を扱う事業部です。事業部名はTranscatheter Heart Valveに由来します。心臓の大動脈弁が硬くなり開きにくくなる「大動脈弁狭窄症」。開胸せずカテーテルを使って人工弁を心臓に留置するTHVは患者さんへの負担が少なくなるため、高齢や他疾患などで手術による治療が困難な患者さんにとっては新たな選択肢になっています。この分野では、日本で初めて当社の製品が承認と上市を果たすことができました。
TMTT事業部
僧帽弁および三尖弁の心臓弁膜症患者さんは、複雑で多様な病態を持ち、また治療の選択肢が限られています。エドワーズの経カテーテル的僧帽弁・三尖弁治療(TMTT;Transcatheter Mitral and Tricuspid Therapies)事業部は、治療を必要とする多くの患者さんのクリニカルニーズに応えるため、革新的な技術ポートフォリオを追求しています。日本では僧帽弁閉鎖不全症の患者さんのための治療デバイスが上市しており、閉鎖不全となった僧帽弁の前尖と後尖を把持し、弁尖を近づけるように修復する、カテーテルを用いた低侵襲な治療を提供しています。
サージカル事業部
心臓弁膜症の治療に用いる人工心臓弁(生体弁)と人工弁輪、そして、人工心肺を用いる心臓血管外科手術の際に主に使われるカニューレなどを取り扱う事業部です。心臓弁膜症は社会の高齢化に伴って増える傾向にありますが、症状が出ないままに進行することから、適切な治療を受けていない患者さんも多いと言われています。そのような心臓弁膜症の根本的な治療法は外科的な手術です。私たちは弁膜症手術に用いる生体弁と人工弁輪のパイオニア、そしてリーディングカンパニーとして世界的に大きな信頼を得ています。
クリティカルケア事業部
リスクの高い手術・集中治療・救命救急など、重篤な患者さんを治療するクリティカルケアにおいて、患者さんの状態をモニタリングする製品を取り扱う事業部です。クリティカルケアの患者さんの状態は非常に不安定で急激に変化するため、先生方は、常に迅速に変化に対応し、短時間で最適な治療判断をすることが求められます。こうした先生方の迅速な意思決定をサポートすることで、患者さんの早期回復を促すための製品、モニター、カテーテル、センサー等を提供し、40年以上にわたり市場をリードし続けています。
製品開発本部
医薬品医療機器等法や関連法規に基づき製品の有効性や安全性を検証すると共に、国内で販売するための承認申請を担当する部門です。薬事、臨床開発を統括し、患者さんにより良い治療や製品を提供するためのプロセスをリードしています。
品質安全管理本部
医薬品医療機器等法や関連法規に基づき、お客様に確かな品質と安全性を持った製品を届ける責任を担う部門です。上市から市販後に到るまでを管理し、品質と安全性を高水準で維持する社内体制構築と製品品質の向上に努めています。
サプライチェーン本部
医薬品医療機器等法や関連法規に基づき、製品をタイムリーかつ安定的に届ける責任を担う部門です。ロジスティクス、デマンドプランニング、2つのディストリビューションセンターを統括し、製品を迅速かつ的確に管理し、お客様にお届けしています。
パブリックアフェアーズ
患者さんがより良い医療を受けられる関係・環境を作るための戦略的機能を担っています。
国会議員、地方公共団体、関係省庁および業界団体など、医療制度・政策形成に係るステークホルダーと協力し患者さんに治療を届けるための活動をするガバメントアフェアーズ、患者さんの治療へのアクセスのためのエビデンスの創出、保険償還に関わる戦略を立案・実行するマーケットアクセス、疾患の啓発やエドワーズの理念、技術の価値を伝える社内外のコミュニケーションに加え、患者さん当事者の声を社会に届ける活動を行う広報&ペイシェントアドボカシーの3つのチームで構成されています。
その他
経理・人事など、会社を支えるサポートファンクションの部門があります。