エドワーズライフサイエンスは心臓弁膜症をはじめ、循環器疾患分野のリーディングカンパニーとして、世界の国々で革新的な医療技術を提供しています。患者さんの健やかな明日を願い、様々な職種の社員がエドワーズで働いています。
その一つに、臨床現場に立ち合い、医療従事者をサポートするクリニカルスペシャリスト(CS)という職種があります。看護師や臨床検査技師として働いていた人が、これまでの現場での経験を活かした新たなキャリアの選択肢として活躍しています。今エドワーズで働いているCSの皆さんに、求められる経験、キャリア設計や研修体制、やりがいなどについて話を聞きました。
クリニカルスペシャリストの仕事
- 医療従事者への製品の使用方法の説明・トレーニング
- 手術室や集中治療室など製品が使用される臨床現場に立ち会い、医療従事者からの質問に答え、製品の設置や手技をサポート
- 製品の改善点を開発部門へフィードバック
- 営業職と連携し、病院への製品のセールスをサポート
- 国内外の学会や講演会に出席し、製品についての情報や関連する医療情報を提供
- 最新の医療技術の動向を把握し、エドワーズ製品の臨床的な意義の発信
- 研究の設計やデータ収集・分析を支援し、研究結果を学会や論文で発表のサポート
製品の使用方法を臨床現場に伝え、革新的な治療の導入を通じてたくさんの患者さんの命を救う仕事。
エドワーズは日本で初めてTAVI(経カテーテル大動脈弁治療)を導入し、近年ではTEER(経カテーテル僧帽弁閉鎖不全症治療)と呼ばれる、僧帽弁をより低侵襲に治療するための技術も扱うなど、心臓弁膜症治療の領域で、治療の在り方を大きく変えるような新しい技術の開発を続けている会社です。
今までに無かった新しい治療を安全に導入するためには、製品の価値や必要性を医療従事者に伝え、手術室で手技を指導する必要があり、臨床現場での経験のあるクリニカルスペシャリストの高い専門性が必要とされています。
病院に勤務していた時には、目の前の患者さんに集中することが主でした。今の仕事では、患者さんを救いたいという思いは同じですが、医師の製品選択から始まり、安全に使用するためのトレーニングを提供、そして実際の治療での使用まで、もっと長いプロセスで関わっています。製品が使われる手術室の状況や、手術を受ける患者さんの状態をイメージしながら手技について伝えるように心がけています。
手術室に入った時には、自分のちょっとした言葉や動きが手術に影響を与えるので緊張感はありますが、その分やりがいも感じます。営業ノルマは無く、患者さんの治療の結果が評価されます。自分がサポートした患者さんが、無事に治療を終え元気に回復できたかというところが目に見えると、大きな達成感があります。
CSという職業に就くのは初めてですが、キャリアの中で企業で働くことに挑戦してみたかったのはありました。ライフワークバランスについて考える年齢になったのもひとつのきっかけだったと思います。
看護師として働いていた時は職業柄、夜勤が避けられず、年齢を重ねると体力的にきつくなり、特に結婚してからは家族にも影響がありました。今の仕事では、前の仕事と違って出張がありますが、予定が立てやすくなり、生活においてもメリハリがついたと実感しています。
クリニカルスペシャリスト専用の充実した研修プログラム。
社内で新しい職種にチャレンジできる、幅広いキャリアパスも。
入社後、一定期間の研修プログラムが実施されます。自社のビジネス・製品を学ぶ座学に加え、製品を使った手技を習得するトレーニングを実施します。また、先輩社員に同行して実際のビジネスでの対応を学べる機会もあります。
中でも手技を習得するトレーニングには力を入れており、東京オフィス内の研究施設をはじめ、最先端の設備を整えた外部のラボなどでも行います。
豚の心臓モデルを使った実際の手術室さながらの実践的なトレーニングや、ドクターから直接指導を受けるチャンスもあり、非常に勉強になりました。私が所属するチームでは、アメリカでトレーニングを受ける機会がありました。そこでは、最前線の知識や技術を得られただけではなく、仕事のスタイルを含めた文化の違いにも刺激を受けました。
製品の使い方と手技を磨くスキルトレーニングや、製品知識・臨床知識を深める研修は入社直後だけでなく、継続的に受けています。その他にも、社内では少し英語を使う機会もあるので英会話の研修や、説得力のある話し方を学べるプレゼンテーションの研修などもあります。
同時に入社した医療現場出身の同期メンバーがたくさん居り、お互い助け合ったり、情報共有しながら研修に臨んでいて、そこもすごく刺激になっています。
同じ会社の中に、データを分析して戦略を立てるマーケティングに関わる仕事など、臨床の知識を活かせる他のポジションもあって。機会があれば手を挙げて社内で新しい仕事にチャレンジできる環境なので視野が広がる感覚があります。自分自身もスクリーニングのデータベースを構築するプロジェクトに関わる機会があり、臨床現場の仕事とまた違った刺激がありとても楽しかったです。
エドワーズで、クリニカルスペシャリストとして働くということ。
“Patient First(患者さん第一)”を信条に、チームで治療を届けています。
一人でも多くの患者さんにより良い治療を届けるためには、チームワークが欠かせません。一緒に病院を訪ねる営業職との協力や、製品の使用状況や改善点を社内の開発やマーケティングの担当者に伝える仕事など、「患者さん第一」という信条の元、様々な職種の社員が連携しながら働く場面が多くあります。
エドワーズには『ペイシェントファースト(患者さん第一)』という行動理念があるのですが、これがただのスローガンではなく、日々の業務の中で実践されているのが良いなと思っています。例えば私たちCSの仕事は売上ではなく患者さんにとっての安全性や、手術後の結果で評価される仕組みになっています。こういうところでも、常に患者さんの治療成果を第一に考えながらビジネスを行っていることを感じられます。
企業に転職して新鮮に感じたのは、新しい治療の説明をする時、ドクターとディスカッションしながら進むということ。企業がより良い製品を開発して、先生方と一緒に安全な手技として実施する方法を話し合い、本当にそれで患者さんのアウトカムが改善する。エドワーズという会社もチーム医療の一部ということを感じながら働けています。