事業領域
色褪せることのないパイオニア精神が、いのちをつなぐ、いくつもの製品を生み出す力に
心臓弁に異常が生じる弁膜症は、心機能を低下させ、時には命にかかわる症状を引き起こします。今日、重症の弁膜症は開胸手術による治療がスタンダードとして確立しています。エドワーズライフサイエンスは、弁膜症の外科的治療に不可欠な人工心臓弁や人工弁輪の研究開発および製造販売の分野におけるリーディングカンパニーとして長年、厚い信頼を頂いています。
また、手術中に患者さんと人工心肺を接続する体外循環カニューレや心筋保護用カニューレなども提供しています。
外科弁膜症治療
心臓弁に異常が生じる弁膜症は、心機能を低下させ、時には生命に関わる症状を引き起こします。創始者であるマイルズ・エドワーズが人工心臓弁を開発してから半世紀以上、エドワーズライフサイエンスは弁膜症治療用製品のパイオニアとして、製品の耐久性をはじめ、デザインや使いやすさなどの改良を重ねてきました。そのたゆまぬ技術革新で生み出された人工心臓弁や人工弁輪は、世界中で高く評価されています。
経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)
重度の大動脈弁狭窄症でありながら、高齢による体力低下やその他の疾患などによるリスクのため、心臓を止めて開胸する手術を受けることが困難な患者さんが少なくありません。TAVIはこのような患者さんにとって新たな治療の選択肢となる治療法です。2002年にフランスで初めて臨床使用されたTAVIは、2007年にヨーロッパでCEマークを取得、2011年にはアメリカでFDA承認を受けるなど世界各国へと広がり、2013年には当社が初めて日本国内に導入しました。
経カテーテル僧帽弁・三尖弁治療
僧帽弁および三尖弁に閉鎖不全症を抱える弁膜症の患者さんは、複雑で多様な病態であるにも関わらず、治療の選択肢はまだ限られています。このような中で、TMTT事業部では、カテーテルを使用した新たな低侵襲治療機器を開発・提供しています。
日本では、2023年に僧帽弁閉鎖不全症患者さんに対する治療デバイスを上市し、高齢などで外科手術による治療が困難な患者さんへの新たな治療選択肢となっています。
クリティカルケア
ICUやERに搬送される患者さんは重症度が高く、その心機能や血行動態は、注意しながら継続的にモニターすることが重要になります。当社は、そのようなクリティカルケア(救急・集中治療)の臨床現場において、重症度の高い患者さんの治療成績向上に貢献するモニタリング製品をご提供しており、40年以上にわたり、業界をリードしています。また、患者さんの症状のレベルに合わせたモニタリングを行なえるよう、低侵襲の製品もご用意しています。
血管治療
閉塞性の末梢動脈疾患(PAD)は血栓性のものやアテローム動脈硬化によることが多く、高齢者に多く見られます。激痛や痺れ等を伴う様々な症状が現れることがあり、治療が遅れると、手足の切断を余儀なくされる場合があります。当社は、血管内にできた血栓を取り除くための血栓除去用カテーテルを取り扱っています。